Lose It!は2008年から続く老舗アプリで、MyFitnessPalより安く(年間約$39.99対約$79.99)、MyFitnessPalと違ってバーコードスキャナーを有料化していません。シンプルなカロリー計算アプリとして非常に良心的です。
しかし、問題はその「名前(Lose It!=痩せろ!)」に象徴されています。
目標設定の落とし穴
Lose It!は「体重」という1つの数字を減らすために作られています。目標設定から毎日の予算管理画面に至るまで、すべての設計がそのために最適化されています。
しかし、体重計は脂肪と筋肉を区別できません。筋トレをするトレーニーにとって、その違いこそが最も重要です。12週間で4kg減量した2人の例を考えてみましょう。
- Aさん: 脂肪を4kg減らし、筋肉を100%維持した。見た目が引き締まり、筋力も維持されている。
- Bさん: 脂肪を2.5kg、筋肉を1.5kg減らした。体重は落ちたが身体がたるみ、筋力も低下した。
Lose It!は2人を全く同じように祝福します。なぜなら体重という1つの数値しか見えておらず、結果を分ける最大の要因(ハードなトレーニングを維持できたか、減量中のトレーニング量が回復能力に合っていたか)を測定できないからです。
Lose It!の優れている点
- 価格。 大手有料カロリー計算アプリの中で最安級。
- 無料のバーコードスキャン。 ライバルアプリが有料化した機能を無料で維持。
- シンプルさ。 筋トレをせず、単に体重を落としたいだけなら非常に使いやすい。
- 「Snap It」機能。 1枚の写真から複数の食品を認識可能。
Lose It!の限界
筋トレログが存在しない
運動はウェアラブルから同期される消費カロリーに過ぎません。セット数もレップ数も重量も記録されません。トレーニングが刺激ではなく「カロリー消費の手段」として扱われます。
食事と筋トレの連動がない
フィットネスで最もよくある失敗パターン、すなわち「体重は減っているが、実は筋肉が落ちている状態」を検知できません。激しい食事制限とハードなトレーニングを同時に行うと、筋力は低下しますが、アプリには緑色の達成マークが付き、体重計の数字も減っていきます。両方のシグナルを解析しないと、この罠を防げません。
Gymrockとの違い
Gymrockは体重計を中心に作られていません。「食べたもの」と「持ち上げたもの」の相互作用を中心に設計されています。なぜなら、その相互作用こそが「減った重量が脂肪か筋肉か」を決定づけるからです。
1つのAIモデルが食事、セット数、RPE、回復シグナルを分析し、毎週月曜朝7時に「プッシュ・維持・調整」の決定と理由を出力します。体重が落ちているのに扱える重量が下がっている場合、警告を出します。これは体重計優先のアプリには不可能な機能です。
基本機能は無料なので、価格面でのデメリットもありません。
どちらを選ぶべきか?
| こんな方には… | おすすめ |
|---|---|
| 筋トレはせず、とにかく体重を落としたい | Lose It!(安価で効果的) |
| 最安値の有料カロリー計算アプリを探している | Lose It! |
| 筋トレをしており、減量中も筋肉を維持したい | Gymrock |
| 体重計の数値よりも体組成(見た目・筋力)を重視する | Gymrock |
| 食事とトレーニングを1つのモデルで統合したい | Gymrock |